「英語で昔話を聞いてみたいけれど、全部は聞き取れない」。そんなときは、知っている物語を手がかりに、気になった英語を一つずつ確かめてみませんか。
このページでは、LISAとMOGUが案内する英語アニメ「はなさかじいさん」の全台本と日本語訳を掲載しています。場面ごとの単語・文法、毎日の会話でも使える表現、親子で楽しめる問いかけをまとめました。英語を学び始めた大人の方にも、お子さんと英語に触れたい保護者の方にも使っていただけます。
本作は、日本の昔話を英語学習向けにアレンジした約6分13秒の動画です。やさしいおじいさんとおばあさん、白い犬のシロの物語を、イギリス英語の音声で楽しめます。
まずは英語のはなさかじいさんを見てみよう
最初から一語一句を理解する必要はありません。登場人物の表情や動きを見ながら、「誰が何をしたのかな」と考えてみましょう。
小さなお子さんと見る方へ:物語にはシロが亡くなる出来事が含まれます。傷つける行為は映していませんが、英語の語りでその出来事と二人の悲しみに触れています。
初心者・親子におすすめの学習の進め方
1回目は物語を楽しむ
絵を手がかりに最後まで見てみましょう。字幕なしで難しく感じたら、初めから日本語字幕を使ってもかまいません。
聞き取れなかった場面をこの記事で確認する
下の全台本で英文と日本語訳を読み、単語や文法を調べます。時刻のリンクから、その台詞の付近をYouTubeで聞き直せます。
英語字幕を見ながらもう一度聞く
文字と音を結び付けながら、知っている単語がどう聞こえるか確かめてみましょう。
短い台詞を声に出す
May I borrow…? や Let’s share… など、使ってみたい一文を選びます。動画を止めて、聞こえたリズムをまねしてみてください。
慣れたら文字を見ずに聞く
家事の合間などに繰り返し聞く使い方もできます。ときどき内容や台本を確かめて、自分で意味を追える部分を少しずつ増やしていきましょう。
パソコンでは、字幕がある動画のプレーヤーに表示される字幕アイコンからオン・オフを切り替えられます。端末によって表示や操作が異なるため、見つからない場合はYouTube公式の字幕設定ガイドもご確認ください。
まず覚えたい5つの英語表現
| 英語 | 日本語・使う場面 |
|---|---|
| May I borrow your dog? | その犬を貸してもらえますか? 何かを借りるときの形。 |
| Please take good care of him. | どうか、大切にしておくれ。世話や扱いをお願いする言葉。 |
| Let’s share it with the village. | 村のみなさんと分け合いましょう。一緒にすることへの誘い。 |
| Let the old trees bloom! | 枯れ木に花を咲かせましょう! 本作の決め台詞。 |
| These flowers remind me of Shiro. | この花を見るとシロを思い出します。思い出を話す表現。 |
日常で使う練習なら、May I borrow your pen?(ペンを借りてもいいですか?)、Let’s share this cake.(このケーキを分けよう)のように、言葉を入れ替えてみましょう。この2文は練習用の例文で、動画の台詞ではありません。
英語台本と日本語訳を場面ごとに読む
オープニングから物語、おさらい、最後の学習案内まで、全85項目を掲載しています。日本語は場面に合わせた自然な訳です。時刻は今回の全編動画に対応し、台詞の先頭付近へ移動します。
1 図書館から物語の世界へ
LISAの桜色の服と、二人の合言葉でお話が始まります。
00:00 LISA
Hello, everyone! Welcome to our magical library!
みなさん、こんにちは! 不思議な図書室へようこそ!
00:04 MOGU
Hello! What's today's story?
こんにちは! 今日はどんなお話?
00:06 LISA
Today, a kind old man makes the trees blossom!
今日は、やさしいおじいさんが木に花を咲かせるお話よ!
00:10 LISA
That's why I'm wearing cherry-blossom pink today!
だから今日は桜色の服を着てみました!
00:13 MOGU
It really suits you!
とても似合っているよ!
00:14 LISA
Thank you!
ありがとう!
00:15 LISA
Now, let's step into the world of the story.
それでは、お話の世界へ向かいましょう。
00:19 LISA
Are you ready for the magic words?
魔法の合言葉の準備はいい?
00:20 MOGU
OK!
OK!
00:21 LISA・MOGU
CHICHIN PUI PUI
ちちんぷいぷい
00:23 LISA・MOGU
HIRAKE
ひらけー
00:25 LISA・MOGU
GOMA
ごまー
この場面の単語・表現
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| magical | 魔法の、不思議な |
| kind | 親切な、やさしい |
| blossom | 花が咲く/花 |
| suit | 人に似合う |
| be ready for | 〜の準備ができている |
文法と聞き取りのポイント
make+人・物+動詞の原形
makes the trees blossom は「木に花を咲かせる」。makes の後ろに the trees、その後ろに blossom の原形が続きます。blossoms や to blossom にはしません。
That’s why… と It suits you.
That’s why… は「だから〜なのです」。前の内容を理由にして説明を続けます。It really suits you! は「とても似合っているよ!」。服や色が相手に合っていることを伝えます。
合言葉は音を楽しもう
CHICHIN PUI PUI・HIRAKE・GOMA は日本語の合言葉をローマ字で表したものです。英単語として訳したり、文法を分解したりする必要はありません。
make・let の後ろに動詞の原形が続く形は、British Councilの文法解説でも確認できます。
2 昔の日本の小さな村
山や畑に囲まれた村へ到着し、物語の題名が紹介されます。
00:39 MOGU
Look, LISA! A little village!
見て、LISA! 小さな村だよ!
00:42 LISA
Our story is Hanasaka Jiisan: The Old Man Who Made the Trees Blossom.
今日のお話は「はなさかじいさん」。木に花を咲かせたおじいさんのお話よ。
00:46 LISA
Let’s begin.
それでは、始めましょう。
この場面の単語・表現
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| village | 村 |
| story | 物語 |
| made | make の過去形 |
| begin | 始める、始まる |
文法と聞き取りのポイント
題名の who
The Old Man Who Made the Trees Blossom は「木に花を咲かせたおじいさん」。who の後ろが the old man を説明しています。「誰?」という疑問文ではありません。
Let’s+動詞の原形
Let’s begin. は「始めましょう」。Let’s は let us の短い形で、自分も含めて一緒にしようと誘います。
3 おじいさん・おばあさんとシロ
豊かではなくても、二人はシロに食べ物と愛情を分け与えています。
00:50 LISA(語り)
Long ago, an old man and an old woman lived in a quiet village. They had a white dog called Shiro.
昔々、静かな村におじいさんとおばあさんが住んでいました。二人はシロという白い犬を飼っていました。
00:58 おばあさん
Come here, Shiro. Here’s your dinner.
おいで、シロ。ごはんですよ。
01:01 おじいさん
You’re part of our family.
おまえも、わしらの家族だよ。
01:04 シロ
Woof! Woof!
ワン! ワン!
01:05 LISA(語り)
They were not rich, but they shared what they had.
二人はお金持ちではありませんでしたが、持っているものを分け合って暮らしていました。
この場面の単語・表現
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| long ago | 昔々 |
| quiet | 静かな |
| part of | 〜の一部、一員 |
| rich | お金持ちの |
| share | 分け合う |
文法と聞き取りのポイント
a dog called Shiro
a white dog called Shiro は「シロと呼ばれる白い犬」。called Shiro が dog の名前を説明します。
what they had
They shared what they had. は「持っているものを分け合っていました」。what they had がひとまとまりで「彼らが持っていたもの」です。what はここでも疑問文ではありません。
語りの過去形
lived は live、had は have、were は be の過去の形です。昔の出来事を話す語りと、その場の会話の形を聞き分けてみましょう。
4 シロが見つけた金貨
シロがおじいさんを木のそばへ案内し、土の中から金貨の壺が見つかります。
01:12 LISA(語り)
One day, Shiro led the old man to a tree. He began to dig.
ある日、シロはおじいさんを一本の木のそばへ連れていき、土を掘り始めました。
01:18 シロ
Woof! Woof!
ワン! ワン!
01:21 おじいさん
What is it, Shiro? Shall I dig here?
どうしたんだい、シロ? ここを掘ってみようか。
01:25 LISA(語り)
The old man dug carefully. Under the ground, he found a pot of gold!
おじいさんがそっと掘ってみると、土の中から金貨の入った壺が出てきました!
01:30 おばあさん
Oh! We can help our neighbours!
まあ! これで、ご近所の人たちを助けられますね!
01:33 おじいさん
Thank you, Shiro.
ありがとう、シロ。
この場面の単語・表現
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| lead → led | 導く → 導いた |
| dig → dug | 掘る → 掘った |
| carefully | 注意深く、そっと |
| ground | 地面、土 |
| a pot of gold | 金貨の入った壺 |
文法と聞き取りのポイント
Shall I…?
Shall I dig here? は「ここを掘ってみようか」。自分が何かをすることについて、相手に提案したり意向を尋ねたりする形です。
begin to+動詞の原形
He began to dig. は「掘り始めました」。この場面の he はシロを指しています。began は begin の過去形、to dig は「掘ること」です。
can+動詞の原形
We can help our neighbours! は「ご近所の人たちを助けられるね!」。can の後ろは helps ではなく help。金貨を自分たちだけのために使わない二人の気持ちにも注目しましょう。
5 欲ばりな隣人がシロを借りる
金貨を欲しくなった隣のおじいさんが、シロを借りに来ます。
01:37 LISA(語り)
A greedy neighbour saw the gold. He wanted some too.
欲ばりな隣のおじいさんが金貨を見て、自分も欲しくなりました。
01:41 隣のおじいさん
May I borrow your dog?
その犬を貸してもらえますか?
01:43 おじいさん
Yes. Please take good care of him.
いいですよ。どうか、大切にしておくれ。
01:47 隣のおじいさん
Come on! Find some gold for me!
さあ、わしにも金貨を見つけてくれ!
01:50 LISA(語り)
But when the neighbour dug, he found only stones and broken pots.
けれども、隣のおじいさんが掘ると、石や割れた壺しか出てきませんでした。
01:55 隣のおじいさん
No gold? I wanted gold!
金貨がないだって? わしは金貨が欲しいんだ!
この場面の単語・表現
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| greedy | 欲ばりな |
| neighbour | 近所の人、隣人 |
| borrow | 借りる |
| take care of | 〜の世話をする、大切に扱う |
| broken | 壊れた |
文法と聞き取りのポイント
May I borrow…?
May I borrow your dog? は「その犬を貸してもらえますか?」。直訳に近くすると「私があなたの犬を借りてもいいですか」。借りる側が borrow を使います。貸す側の lend と区別しましょう。
Please+動詞の原形
Please take good care of him. は「どうか、大切にしておくれ」。him はシロのこと。take good care of… は、よく世話をする・大切にする、というまとまりで覚えられます。
some と only
He wanted some too. の some は前に出た gold の一部を指し、too は「〜も」。only stones and broken pots は「石と割れた壺だけ」です。
6 シロとの別れ
シロを失った二人は、大切に埋めて、忘れないと伝えます。
02:00 LISA(語り)
The neighbour became angry and hurt Shiro. Sadly, Shiro died.
隣のおじいさんは怒って、シロを傷つけてしまいました。悲しいことに、シロは亡くなりました。
02:07 LISA(語り)
The old man and woman buried him with love.
おじいさんとおばあさんは、シロを大切に埋めてあげました。
02:11 おばあさん
We miss you, Shiro.
シロ、あなたがいなくて寂しいわ。
02:14 おじいさん
We’ll always remember you.
ずっと、おまえのことを忘れないよ。
この場面の単語・表現
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| become → became | 〜になる → 〜になった |
| hurt | 傷つける/傷つけた |
| die → died | 亡くなる → 亡くなった |
| bury → buried | 埋める → 埋めた |
| miss | いなくて寂しく思う |
文法と聞き取りのポイント
We miss you.
miss は、ここでは「失敗する」ではなく「会えなくて寂しく思う」です。We miss you, Shiro. に、二人がシロを家族として大切に思う気持ちが表れています。
We’ll always remember you.
We’ll は We will の短い形です。「ずっと忘れないよ」という、これからも覚えているという約束や気持ちを伝えています。hurt は原形と過去形が同じ形ですが、この語りでは過去の出来事です。
7 夢の中のシロと木の臼
おじいさんの夢にシロが現れ、木で臼を作るように伝えます。
02:19 LISA(語り)
A tree grew beside Shiro’s grave.
シロのお墓のそばに木が育ちました。
02:22 LISA(語り)
One night, Shiro appeared in the old man’s dream.
ある晩、シロがおじいさんの夢に現れました。
02:26 シロ(夢の中)
Use the wood to make a mortar.
この木で、臼を作ってください。
02:30 LISA(語り)
A mortar is a large bowl for pounding rice. The old man made one from the tree.
臼は、お米をつくための大きな器です。おじいさんは、その木で臼を作りました。
02:37 おじいさん
Is this another gift from you, Shiro?
これは、シロからの新しい贈り物なのかい?
この場面の単語・表現
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| grave | 墓 |
| beside | 〜のそばに |
| appear | 現れる |
| dream | 夢 |
| wood | 木材 |
| mortar | 臼 |
| pound | つく、たたく |
文法と聞き取りのポイント
to make が目的を表す
Use the wood to make a mortar. は「この木で臼を作ってください」。to make… が、木材を使う目的を説明しています。
for pounding rice
a large bowl for pounding rice は「米をつくための大きな器」。for の後ろでは pounding と ing 形を使います。
one が指すもの
The old man made one from the tree. の one は a mortar の代わりです。「木から臼を一つ作った」ということ。木そのものを one と呼んでいるわけではありません。
8 不思議な臼と分け合う気持ち
餅をつくと金貨が現れます。二人はまた村のみんなと分け合おうとします。
02:42 おばあさん
Let’s make some mochi!
さあ、おもちを作りましょう!
02:44 LISA(語り)
They pounded the rice to make mochi, soft Japanese rice cakes. Then gold coins appeared!
二人はお米をついて、やわらかいおもちを作りました。すると、金貨が現れました!
02:51 おじいさん
Look! Gold again!
見てごらん! また金貨だよ!
02:54 おばあさん
Let’s share it with the village.
村のみなさんと分け合いましょう。
この場面の単語・表現
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| mochi | 餅 |
| rice cake | 米を使った食べ物。ここでは餅 |
| gold coin | 金貨 |
| again | また、もう一度 |
| share…with… | 〜を…と分け合う |
文法と聞き取りのポイント
Let’s share it with…
Let’s share it with the village. は「村のみなさんと分け合いましょう」。it は、この場面では現れた gold(金)を受けています。the village は場所だけでなく、そこに暮らす人たちを指しています。
to make と mochi の説明
They pounded the rice to make mochi の to make mochi は目的です。後ろの soft Japanese rice cakes は、mochi が何かを英語で説明しています。
9 燃やされた臼が灰に
隣人が臼を燃やしてしまい、おじいさんは残った灰をもらいます。
03:00 隣のおじいさん
May I borrow your mortar?
その臼を貸してもらえますか?
03:04 おじいさん
Yes. Please bring it back.
いいですよ。使ったら返しておくれ。
03:07 LISA(語り)
But the neighbour got only dirt.
けれども、隣のおじいさんには土しか出てきませんでした。
03:09 LISA(語り)
In anger, he burned the mortar.
怒ったおじいさんは、臼を燃やしてしまいました。
03:15 おじいさん
May I have the ashes?
その灰をもらってもいいですか?
03:18 LISA(語り)
He took the ashes home in a basket.
おじいさんは灰をかごに入れ、家へ持ち帰りました。
この場面の単語・表現
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| bring…back | 〜を持ち帰る、返す |
| dirt | 土 |
| in anger | 怒って、怒りのあまり |
| burn → burned | 燃やす → 燃やした |
| ashes | 灰 |
| basket | かご |
文法と聞き取りのポイント
May I have…?
May I have the ashes? は「その灰をもらってもいいですか?」。借りて返す場面ではないため、ここでは borrow ではなく have を使っています。
bring と take
Please bring it back. は、貸したものをこちらに返してほしいお願い。He took the ashes home… は、おじいさんが灰を家へ持ち帰ったという語りです。
home の前に to を置かない
この文の home は「家へ」という働きをしているため、took the ashes to home ではなく took the ashes home です。
10 枯れ木に花を咲かせましょう
風で舞い上がった灰から桜が咲き、おじいさんがさらに灰をまきます。
03:25 LISA(語り)
In the garden, a breeze lifted some ashes onto a bare tree. Suddenly, pink blossoms opened!
庭でそよ風が灰を舞い上げ、花のない木にかかりました。すると突然、桜色の花が開きました!
03:32 おばあさん
Look at the blossoms! They’re beautiful!
見て、あの花を! なんてきれいなんでしょう!
03:36 おじいさん
Let the old trees bloom!
枯れ木に花を咲かせましょう!
03:38 LISA(語り)
He scattered more ashes. Soon, the branches were full of flowers.
おじいさんがさらに灰をまくと、枝いっぱいに花が咲きました。
03:45 おじいさん
Thank you, Shiro.
ありがとう、シロ。
この場面の単語・表現
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| breeze | そよ風 |
| bare tree | 葉や花をつけていない木 |
| suddenly | 突然 |
| scatter | まく、まき散らす |
| branch | 枝 |
| be full of | 〜でいっぱいである |
文法と聞き取りのポイント
Let… と Let’s… は違う
Let the old trees bloom! は、本作の決め台詞「枯れ木に花を咲かせましょう!」。形は let+the old trees+bloom です。「一緒に〜しよう」の Let’s+動詞とは分けて覚えましょう。
old は「枯れた」そのものではない
old trees は文字どおりには「年を経た木」。日本語の決め台詞に合わせて「枯れ木に花を咲かせましょう」と訳しています。花や葉がない様子を直接表す語は、この場面の bare です。
bloom と blossoms
bloom はここでは「花が咲く」という動詞、pink blossoms の blossoms は「花」という名詞です。He scattered more ashes. の more は「さらに多くの」を表します。
make・let の後ろに動詞の原形が続く形は、British Councilの文法解説でも確認できます。
11 殿様の前にも咲いた桜
別の木にも桜が咲き、殿様はおじいさんに褒美を渡します。
03:49 LISA(語り)
A lord was passing through the village. He stopped to look.
村を通りかかった殿様が、足を止めて花を見上げました。
03:54 殿様
Can you make this tree bloom too?
こちらの木にも花を咲かせられるかな?
03:57 おじいさん
I’ll try, my lord.
やってみましょう、お殿様。
03:59 おじいさん
Let the old trees bloom!
枯れ木に花を咲かせましょう!
04:03 LISA(語り)
Pink petals danced in the air. Everyone smiled.
桜色の花びらが空を舞い、みんなが笑顔になりました。
04:12 殿様
Wonderful! You’ve brought joy to our village. Please accept this gift.
すばらしい! 村に喜びをもたらしてくれたな。この褒美を受け取ってくれ。
04:18 おじいさん
Thank you, my lord.
ありがとうございます、お殿様。
この場面の単語・表現
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| lord | 領主、ここでは殿様 |
| pass through | 〜を通る |
| petal | 花びら |
| joy | 喜び |
| accept | 受け取る、受け入れる |
文法と聞き取りのポイント
was+動詞の ing 形
A lord was passing through the village. は「殿様が村を通りかかっていました」。過去のあるときに進行していた動きを示す過去進行形です。
stopped to look
He stopped to look. は「見るために立ち止まった」。stop looking(見るのをやめる)とは意味が変わります。
You’ve brought…
You’ve は You have、brought は bring の過去分詞です。ここでは「喜びをもたらしてくれた」という出来事を、今のうれしい状態と結び付けています。
Can you make this tree bloom too?
make+物+動詞の原形が再登場します。Can you…? は相手にできるか尋ねる形で、場面では木に花を咲かせてほしい気持ちも含まれます。
12 隣人の灰は殿様の顔へ
まねをした隣人の木に花は咲かず、灰が殿様の顔にかかります。
04:22 隣のおじいさん
I can do it too! Give me a gift!
わしにもできます! わしにも褒美をください!
04:26 LISA(語り)
He threw the ashes, but no flowers appeared.
隣のおじいさんは灰を投げましたが、花は咲きませんでした。
04:30 LISA(語り)
The ashes blew into the lord’s face!
灰は殿様の顔にかかってしまいました!
04:33 殿様
Stop! Take him away!
やめなさい! この者を連れていきなさい!
04:36 隣のおじいさん
I was wrong. I’m sorry.
わしが間違っていました。すみません。
この場面の単語・表現
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| throw → threw | 投げる → 投げた |
| blow → blew | 吹く、吹き込む → 吹いた |
| take…away | 〜を連れていく |
| wrong | 間違っている |
| sorry | 申し訳なく思っている |
文法と聞き取りのポイント
I can do it too.
「私にもそれができます」。it は木に花を咲かせることを指しています。同じ do it でも、何をするかは前後の場面で決まります。
no flowers appeared
「花は一つも現れませんでした」。no を名詞の前に置いて「一つも〜ない」と表しています。
I was wrong. I’m sorry.
I was wrong. は過去の自分の行動が間違っていたと認める言葉。続く I’m sorry. は今の謝罪です。Give me a gift! は直接的な命令で、丁寧に頼む May I…? と口調の違いもあります。
13 花の下でシロを思う
村のみんなと喜びを分け合い、二人はシロの愛情を思い出します。
04:44 LISA(語り)
The old man returned home. He and his wife shared their good fortune with the village.
おじいさんは家に帰りました。二人は、恵まれたものを村のみなさんと分け合いました。
04:51 おばあさん
These flowers remind me of Shiro.
この花を見ると、シロを思い出しますね。
04:55 おじいさん
His love is still with us.
シロの愛情は、今もわしらと一緒だよ。
04:59 LISA(語り)
And under the blossoms, their village was full of kindness.
こうして、花の下の村は、やさしさでいっぱいになりました。
この場面の単語・表現
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| return home | 家に戻る |
| good fortune | 幸運、恵まれたもの |
| remind…of… | 〜に…を思い出させる |
| still | 今も、まだ |
| kindness | やさしさ、親切さ |
文法と聞き取りのポイント
remind 人 of…
These flowers remind me of Shiro. は「この花を見るとシロを思い出します」。形に沿うと「この花が私にシロを思い出させる」。me は思い出す人、of の後ろは思い出す相手です。
His love is still with us.
his はシロを指します。「シロの愛情は今も私たちと一緒だよ」という気持ちの表現です。with us を物理的に隣にいることだけに限定せず、二人の思いとして読みましょう。
14 図書館で英語をおさらい
LISAとMOGUが好きな場面と聞こえた英語を振り返ります。
05:10 MOGU
The blossoms were beautiful!
花、とってもきれいだったね!
05:13 LISA
They were! What did you like best?
そうね! どの場面が一番好きだった?
05:18 MOGU
The old man shared what he had. I want to share too!
おじいさんが持っているものを分け合っていたところ! ぼくも分け合いたいな!
05:23 LISA
That’s lovely, MOGU. What English words did you hear?
すてきね、MOGU。みなさんは、どんな英語が聞こえたかな?
05:28 MOGU
May I borrow your dog?
その犬を貸してもらえますか?
05:30 LISA
Well done! Let’s learn English and discover Japanese culture through stories.
よくできました! 物語を通して、英語と日本の文化に触れていきましょう。
05:35 LISA
See you on our next adventure!
次の冒険で、また会いましょう!
05:38 MOGU
Bye-bye!
バイバイ!
この場面の単語・表現
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| like…best | 〜がいちばん好きである |
| lovely | すてきな |
| want to | 〜したい |
| Well done! | よくできました! |
| discover | 知る、発見する |
| adventure | 冒険 |
文法と聞き取りのポイント
What did you like best?
過去のことを尋ねるため did を使います。did の後ろは liked ではなく like の原形。What English words did you hear? も、hear を heard にしません。
I want to share too.
want to+動詞の原形で「〜したい」。MOGUが「自分も分け合いたい」と、物語から感じたことを話しています。
15 このシリーズの学び方とブログ案内
動画を聞き、ブログで確かめ、もう一度聞いて声に出す流れを紹介しています。
05:42 LISA
Enjoyed the story? Here’s how to learn with this series.
物語は楽しめましたか? このシリーズの使い方をご紹介します。
05:46 LISA
First, listen and enjoy the story. You can turn on English captions for help.
まずは英語を聞いて、物語を楽しみましょう。英語字幕を使うのもおすすめです。
05:52 LISA
Next, use our blog to explore the script, vocabulary, grammar and Japanese culture.
次にブログで、台本・単語・文法・日本文化を確認しましょう。
05:59 LISA
Visit eigoclass.net to read the study guide for this story.
このお話の学習記事は、eigoclass.netでご覧いただけます。
06:04 LISA
Then listen again, and try saying a few lines aloud. Enjoy learning at your own pace!
学んだらもう一度聞いて、気に入った台詞を声に出してみましょう。自分のペースで楽しく学んでくださいね!
この場面の単語・表現
| 英語 | 意味 |
|---|---|
| caption | 字幕 |
| script | 台本 |
| vocabulary | 語彙、単語 |
| grammar | 文法 |
| aloud | 声に出して |
| at your own pace | 自分のペースで |
文法と聞き取りのポイント
Here’s how to…
Here’s how to learn… は「〜の学び方を紹介します」。how to+動詞の原形で「〜する方法」というまとまりです。
try saying…
try saying a few lines aloud は「いくつかの台詞を、試しに声に出してみる」。try to say(言おうと試みる)との違いもありますが、まずは「試しにやってみよう」の言い方として覚えましょう。
物語でよく聞く過去形を整理しよう
| もとの形 | 動画に出る過去形 | 意味 |
|---|---|---|
| have | had | 持っている、飼っている |
| lead | led | 導く |
| dig | dug | 掘る |
| find | found | 見つける |
| see | saw | 見る |
| grow | grew | 育つ |
| make | made | 作る |
| take | took | 持っていく |
| throw | threw | 投げる |
| blow | blew | 吹く |
| hurt | hurt | 傷つける |
| be | was / were | 〜である、いる |
昔の出来事を伝える語りでは過去形が多く使われます。一方、その場で話す Can you…? や I’m sorry. などの会話は、すべて過去形になるわけではありません。誰が、いつのことを話しているかを考えると理解しやすくなります。
イギリス英語のつづりにも注目
台本の neighbour(隣人)はイギリス英語のつづりです。アメリカ英語では neighbor と書きます。neighbours は複数形。どちらも同じ意味なので、違う単語だと思わずに読んでみましょう。
物語を通して日本文化とやさしさに触れる
臼・杵・餅を英語でどう説明する?
動画では、臼を a large bowl for pounding rice と説明しています。mortar という単語だけでは想像しにくい相手にも、形と使い方を足して伝えています。餅の mochi には soft Japanese rice cakes という説明が続きます。ここでの rice cakes は、白くやわらかい餅を指しています。
日本のものを英語で紹介するとき、固有の名前をそのまま使い、短い説明を加える方法があります。家にあるものを一つ選び、「何に使うものか」を言ってみるのもよい練習です。
殿様は king ではなく lord
本作の殿様には lord を使っています。日本の昔の領主を表す言葉として使い、王様を意味する king とは区別しています。my lord は殿様に話しかけるときの呼び方です。
分け合う行動とシロへの思い
二人は金貨を得たとき、自分たちのためだけに使おうとはしません。Let’s share it with the village. に、村の人たちを思う気持ちが表れています。一方、隣のおじいさんは自分の褒美を求めます。違いは、登場人物が何を望み、どう行動したかにあります。
These flowers remind me of Shiro. は、花を見ることが大切な相手を思い出すきっかけになる台詞です。物語全体を、単語の暗記だけでなく、登場人物の気持ちを英語で受け取る時間としても楽しんでみてください。
親子で話してみよう・声に出してみよう
英語で答えるのが難しければ、まず日本語で話して大丈夫です。正解を急がず、好きな場面や登場人物の気持ちを聞いてみましょう。
| 問いかけ | 日本語・答え方のヒント |
|---|---|
| What did you like best? | どの場面がいちばん好きだった? |
| What did the old man share? | おじいさんは何を分け合った? |
| How did the old woman feel? | おばあさんはどんな気持ちだったと思う? |
ここにある後ろの2つの質問は、動画に出る台詞ではなく、会話を広げるための練習用です。短く答えるなら、The blossoms.(桜の花)、Gold.(金貨)、Happy.(うれしい)のように、単語から始めてもかまいません。
親子で交代して「May I borrow your pen?」「Yes. Please bring it back.」と言ってみるのもおすすめです。実際にペンを渡す動作と一緒にすると、borrow と bring it back の意味を結び付けやすくなります。
ミニクイズで確認しよう
1. May I(borrow / lend)your pen? ― ペンを借りてもいいですか?
2. Let’s(share / shared)it. ― 分け合いましょう。
3. Let the old trees(bloom / to bloom)!
4. These flowers remind me(of / with)Shiro.
5. Who does “his” refer to in “His love is still with us.”? ― his は誰のこと?
答えと短い解説
1. borrow。借りる人が borrow を使います。
2. share。Let’s の後ろは動詞の原形です。
3. bloom。let+人・物+動詞の原形の形です。
4. of。remind 人 of… のまとまりです。
5. シロ。二人は、今もシロの愛情を感じていると話しています。
台本を読んだら、もう一度聞いてみよう
一度目には聞き取れなかった台詞も、意味を確かめてから聞くと、音と場面がつながることがあります。すべてを覚えようとせず、「今日はこの一文」と決めて聞き直してみてください。
同じシリーズの英語で楽しむ「桃太郎」の全台本・日本語訳・単語と文法解説もご覧いただけます。物語を通して、英語と日本の文化を自分のペースで楽しんでいきましょう。

